みゃ~くRhマイナスの会
(Rh陰性型血液供血者登録)
宮古島は島嶼(離島)であるが故に,輸血センターもなく保存血ストックも十分ではありません.特にRh因子陰性血にいたってはストックはありません.緊急時に,例えば2000mlの輸血が必要になったとしましょう.その際には,人口の0.5%といわれる陰性血の方は,供血に頼らざるを得ません.そこで計算してみました.何人の人が来れば2000mlの輸血(1人が400ml供血をしてもらったとして5人の供血者を探します)を確保できるか?それはなんと4000人です.宮古島は55000名の人口なので14人に1人の方が集まり,病院の検査技師が4000人の採血検査をするわけです.考えてみてください.間に合いませんしこんな大勢の人がいっぺんに来られても対処のしようがありません.21世紀になっても輸血がなくて間に合わず尊い命が失われるわけです.もちろん,急場のしのぎ策がないわけではありません.しかしそれもあくまでも,しのぎ策なので満足できるものではありません.飛行機が飛べばまだいいです.でも夜間や悪天候になったら,離島は孤立です.では,どうすればいいのでしょうか?それは自給自足しかありません.自分が,自分の大切な人が陰性血だったら,考えるとほっとけませんよね.そこで始めてみました.話は簡単です.運命共同体であるRh因子陰性血皆さんに事前登録をして頂き,お互いにお互いの不測の事態に備える方法をとることにしました.ご賛同頂ける人はよろしくご協力ください.
ご登録は,みゃ~くRhマイナスの会事務局、または宮古島社会福祉協議会までご連絡ください。
会員登録数
総数 101名 (2011.5.5現在)
A型: 10名
B型: 15名
O型: 15名
AB型: 15名
会員登録のお願いとその方法
会員登録のお願い
当会では広く皆様の会員登録をお願いております。登録は簡単です。下記の要領に沿って葉書に必要事項をご記入の上、ご投函下さい。ご連絡頂き次第、係の者からご連絡申し上げます。
1.お名前・年齢・生年月日
2.連絡先住所(郵便番号+住所)
3.緊急連絡先(携帯番号/固定電話番号/FAX/メール
いずれも)
4.血液型
宛先: みゃ~くRhマイナスの会事務局
うむやすみゃあす・ん診療所内
〒906-0013 宮古島市平良字下里1477-4
TEL:0980-73-3854 FAX:0980-73-3851
MAIL: miyakorh-@miyakojimakara.com
後援: 宮古島社会福祉協議会
〒906-0013 宮古島市平良字
TEL:0980-73-3854 FAX:0980-73-3851
MAIL: miyakorh-@miyakojimakara.com
日赤献血協力のお願い
緊急時の輸血血検査の簡略化のため、事前に一度日赤で献血をお願いします。献血時に供血に問題点のある方などのチェックが可能です。会員になられた方は、リーダーと相談の上、献血をお願いします。(年間に献血できる量が決まっており、グループ全員が同時期に献血をされると緊急時の供血ができなくなりますのでよろしくご配慮ください。)
会則
みゃ~くRhマイナスの会会則
第1章 総 則
第1条 本会は、「みゃ~くRhマイナスの会」と称し、事務局をうむやすみゃあす・ん診療所におく。
第2条 本会は、宮古島市、多良間村に居住するRhマイナス血者とその家族等によって構成される。
第2章 目的・活動
第3条 本会は、みゃ~くRhマイナスの会の活動を通して、会員(家族)の安心して生 活できる環境づくりと「人同士助け合うこと」の意味を伝えていく事を目的とする。
第4条 本会は、前条の目的を達成するため、次の活動を行う。
①総会
②同型血液者ごとの連携
③各関係団体との連携
④Rhマイナス血についての啓蒙活動
⑤その他、必要な活動
第3章 入会・退会
第5条 入会については、本人および家族等の申し込みにより、登録、入会することができる。退会時は、事務局に届けること。
第4章 役 員
第6条 本会に、次の役員をおく。
①会長 :1名
②グループリーダー :各1名
③事務局 :1名
④会計 :1名
⑤会計監査 :1名
第7条 役員の任期は、2年とし再任を妨げない。
第8条 会長は、会を統括し必要に応じて、役員を召集することができる。
第9条 グループリーダーは、会員間の連絡をとり会長の補佐を務める。
第10条 事務局は、連絡拠点となり庶務を行う。
第11条 会計は、出納および、会計事務を行う。
第12条 必要に応じて、会計監査を行う。
第5章 会 計
第13条
①本会の運営は、会費、その他の収入により行う。
②会費は、入会時1000円とする。
③途中退会者への返金は行わない。
第6章 会 議
第14条
①総会は、全会員をもって構成し最高決議機関とする。
②総会は、年一回開催する。
③総会は、会員の二分の一以上の出席をもって成立し、出席できない場合、議長に委任する。
④役員会は、総会前と必要に応じて開催する。
第7章 その他
第15条 原則として、入会時には輸血に必要な適合検査行い、その結果を会に報告することとする。
付則
この会則は、平成21年3月15日から施行する。
活動記録
2005.01.30 宮古Rhマイナスの会母体発足「みんなで守ろうみんなの命」
「みんなで守ろうみんなの命」―。脳神経外科の竹井太さんと妻朋子さんを代表とする「ぼらんてぃあ・ん」のモットーだ。昨年暮れにはRh因子陰性血液(Rhマイナス)の提供者登録と外国人花嫁の受診支援活動を始めた。「『命』はかけがえのない島のすべてのものを意味する」と話す竹井さん。将来は「島のための活動に参加できたことを誇りに思えるボランティアを提言していきたい」と夢は大きい。 (新城孝夫記者)
竹井さんは、宮古の自然や温かい人柄に惚れ込む大の宮古好きだ。4年前、永住を決意し宮古に移住した。市内病院に勤め、重病の患者を手術することも多い。その中で、陰性血液の在庫が島に無いことが分かり、これが提供者登録活動のきっかけとなった。
陰性血液の人は、陽性者と比べて少なく、200人に1人(0・5%)の割合。そうした人々の緊急時に備える提供者登録は、「島に足らない医療の補佐を」との思いからだった。
「ぼらんてぃあ・ん」の「ん」は、宮古に来る人が最初に耳にする方言「んみゃーち」の「ん」からもらった。同会は昨年6月に発足。提供者登録は、平良市社協の協力を得て、献血会場などにチラシを張りPR。現在、登録者(会員)は18人に達した。
会員で平良市社協職員の島尻郁子さんは、6年前に輸血で助かった。宮古に在庫がないため、夜間に沖縄本島から血液を空輸してもらったという。「恩返しがしたい」と、今後の活動に意欲的だ。
松川英世同社協事務局長は「地域福祉は、医療や文化の充実した社会を築くこと。積極的に協力していきたい」と話す。竹井さんは「全員登録」に期待する。
「足らない医療」を補佐 代表の竹井太さん
「小さなことからコツコツと」をモットーに、特に「足らない医療」の補佐をはじめたいと考え活動を始めました。
Rh因子陰性者は陽性者に比べて少なく、全人口の0・5%とされています。約200人に1人の割合で、島内には300人弱の方がいらっしゃる計算です。内地では陰性血の確保が問題になることはありませんが、宮古島では血液センターがなく、また供血者の数、ストックの問題、搬送条件の問題など、24時間態勢で確保することは困難です。
現在、宮古島では陽性血のストックはありますが、陰性血は使用頻度と医療経済性を考慮し、用意されていません。このことは、突発する事態では、陰性血液は間に合わず不測の事態も起こりうるということを意味しています。安全で健康に過ごせる島づくりのために、ご協力をいただければと思います。みんなの命をみんなで守りましょう。
2005.06.30 公募ポスター完成
公募ポスター
みんなで守ろうみんなの命
2009.03.15「みゃ~くRhマイナスの会」 ついに念願の発足 第一回みゃ〜くRhマイナスの会総会開催
2005年来準備をしていきましたRh陰性血者の会が発足しました。今後この会が安定運営され、誰もが安心して住める街作りの一歩です。
みゃ~くRhマイナスの会有志の皆様へ
「みゃ~くRhマイナスの会」結成の経緯説明
私が、大和から宮古に移住して8年が過ぎました。この間,宮古島徳洲会病院、県立宮古病院、医師会、現在うむやすみゃあす・ん診療所と所属を変え、日常の患者さんとのふれあいの中で様々な不十分な点に気づきました。その一つが2年前から初めたこのRh因子陰性血の問題でした。
過去、宮古島では2度ほどRh因子陰性血の登録を募った経緯があったようです。もちろん不測の事態のことを想定しての活動だったようですが残念ながら現在まで継続されることはありませんでした。また、その際に作られた名簿は行方不明です。現在、個人情報保護法の下、ご本人の承諾なくして過去の献血記録簿などからの陰性血者を集めることは困難で、皆様方からのお申し出に頼る以外には登録者を集めることができないのが現状です。
このような環境の元、 宮古島は島嶼(現在,離島を島嶼と呼びます)地区であるが故に輸血センターもなく保存血ストックも十分ではありません。特にRh因子陰性血にいたってはストックは「0」です。それは何を意味しているか?陰性血の人は、有事の際にはその場で血液を集めなければいけないということです。例えば緊急時に2,000mlの輸血が必要になったとしましょう。その際には、人口の0.5%といわれる陰性血の方は供血に頼らざるを得ません。
そこで計算してみました。何人が来れば2,000mlの輸血(1人が400ml供血をしてもらったとして5人の供血者を探します)を確保できるか?それはなんと4,000人です。宮古島は55,000名の人口なので昼夜,天候に関係なく14人に1人の方が集まり、病院の検査技師が4,000人の輸血適応検査を短時間ですませるわけです。これはでは絶対に間に合いません。もちろん、急場のしのぎ策がないわけではありません。しかし、それもあくまでも、しのぎ策なので満足できるものではなく,宮古島では21世紀になっても輸血がなくて間に合わず尊い命が失われるわけです。飛行機が飛べばまだいいです。でも夜間や悪天候になったら、島嶼地区は孤立です。...等々と考えているうちに、そんなの関係ねえなんて言えなくなりました。
では,どうすればいいのでしょうか?自分や自分の大切な人が陰性血で、そんな危険な環境で過ごしている。気づかなかったら仕方がないかもしれないけれど、気づいてしまって,それは準備をしておくだけでその危険は少しでも回避できるとしたら、動かなかったらそれは人災かな?
そんな事を考えていろいろ動いてみて協力を仰いでみましたが、なかなか皆さんの重い腰は上がらず時間が過ぎてしまいました。そこで動かないなら,不足の事態に備えて自分たちで自給自足しかないという結論に達し、当時平良社協の方たちの協力をいただき、この活動を始めることになりました。長くなりましたがこれがこの活動の始まりの経緯です.現在、各地区の社会福祉協議会、県立宮古病院検査部の方々にお手伝いをいただいています。
今後の展望
このRh因子血液の問題は、何も宮古島に限った問題ではありません。世界中で少数派であるが故に置き去りにされた結果こうなっただけです。ですから、お隣の八重山でもその他、日本全国、世界各国(外国では少しRh因子保有者比率は変わります)の島嶼地区、山間僻地でも、基本は同じです。一日も早く、「みんなで守ろうみんなの命」精神で、誰もが安心して気楽に棲むことができる環境を作るため,この活動を広げたいと思います。世界中どこにいっても、その地区にはRh因子陰性血登録者がいて、お互いに助けあう環境がある、、、すばらしい連携が生まれると思いませんか?
そのためには、まず手始めにここ宮古島でこの活動を、誰でも簡単に真似のできるようにモデル化する必要があると考えています。また、地元の人たちとの協力と、小中学校等の義務教育の中で感受性の豊かな子供たちを巻き込みながら、活動を続けることで「人同士助けある」事の意味を今病める子供たちに伝える良い機会になるのではないかと密かに期待しております。
2009.3 吉日
こころとからだの健康支援プロジェクト
んではじまる宮古島
代表世話役 竹井 太
2010.08.18 県立宮古病院とコラボ挨拶
なかなか、日程調整がつかずに延び延びになっていました宮古病院との今後の活動協力面談ができました。宮古病院の全面的協力を得て、緊急時の供血体制が整いました。宮古病院検査室では輸血委員会でマニュアルも作っていただけ、至れり尽くせりで、これからまた一つ「うむやす」生活がふえました。たんでぃがあたんでぃ。
2011.03.27 第2回みゃ〜くRhマイナスの会総会開催
会員総数101名で、第2回総会を迎える事ができました。この会は、各血型ごとにグルーピングをし、各々独立して連絡網を作り緊急時に備えています。そのために、2ヶ月に一度、各グループのリーダーがあつまり日常活動の相談を行っています。昨年度報告で、幸い昨年は緊急事態の発生はありませんでした。